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煌「くま。できてるわ。少し肌荒れてるし。」
私の顔を所々指差しながら鋭い目つきで…
亜「へ!?はは…」
まるで『自己管理が行き届いてないようね』って言われてるみたいで怖いー!
わぁ、メイクで隠してもやっぱり気付かれた。
やっぱり姉弟だからかわかんないけど煌さんにも色々見抜かれてる気がして…この姉弟心眼のスペシャリストかしら。
亜「し仕方ないです。時間ないですし、でもこういうのも幸せだって感じます。」
きつい時もあるけど輝も頑張って色々やってくれてるんだから。
時間がないのがいけないんだ。
うん。そうだ。
煌「…。あなた、本気であいつについてくの?」
亜「はい」
私は考えるヒマもなく先にポンッと言葉が出てきた。
それと同時にじわじわと顔が緩んでいくのが分かる。
だってもう入籍しちゃったもんね。
だから目の前にいるのは義理だけどお姉様。私にお姉様ができたのよ!
嬉しいような怖いような。
ちょっとトゲがあるけど本当はきっと優しく…
煌「なにニヤついてんの?気持ち悪い。」
亜「あ、すいません…」
前途多難な気がしてならない私です。
煌「あいつについていく神経は私にはさっぱり分からないけど」
そう投げやりな言い方をして髪をかきあげる。
………。
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