第46話

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ヒィッ! もしかして…あの嫁って…嫁ってことは…あのー…もしかしないでも。 言い終わるなり、携帯を鞄にポイッと投げ入れた。 そして軽く溜め息をつくとコーヒーを飲む。 煌「あーぬるい。」 亜「あの…今の」 絶対… 煌「ド天然?あのさぁ、もうちょっと会話できるようにあの子調教してよ。嫁でしょ?」 ちょ、調教ってお姉様!ペットじゃないんですから! 亜「そそれはさすがに」 私は苦笑いしかできなかった。 煌「もう少し社交性を持ちなさいって言いたいの」 亜「はぁ」 煌「あなたにだけヘラヘラしててもねぇ」 亜「フフッあの別にヘラヘラってわけじゃ」 思わず吹き出してしまった。 煌「例えでしょ」 亜「あ、すみません」 冗談じゃなかったみたい。 煌「まぁいいわ。あいつが結婚するだけでも少しは進歩したってことにするわ。 …それで、どこでするの?」 亜「あのー、ハワイです。」 煌「…ハワイ?」 亜「はい。国内じゃ偽装の婚約パーティーを」 煌「行くわ」 私の話はいつものように無視され突然発せられた。 亜「え?」 確か仕事が… 煌「行くって言ってんの。ハワイだったら話は別だわ。なんとか前日までに仕事終わらせてみせるわ。」 どうやらお姉様は結婚式じゃなくてハワイに行きたいようです。 少しだけ悲しいような気がしたのは私だけでしょうか。 ―――― ――――――――― ―――――――――――――
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