第48話

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亜「…いつも…いつも私のこと守ってくれて…大切にしてくれて… 本当にありがとう」 私は輝のおでこにキスをした。 勝手に遊んでいた手を繋ぎその手にもキスをした。 でも、起きてる時に言わなきゃ意味ないよね。 言えるかなぁ…私に。 輝はサラッとなんでもかんでも言っちゃうんだから。 あ、練習しとこう。 ここにいるのは輝のお人形さん。 お人形さん…。 亜「…輝、あのね…その…」 人形でも緊張する! いや人形ではないんだけど、って自分にツッコんでる場合じゃない。 早くしなきゃ起きちゃう。 深呼吸をして臨む。 亜「…ずっと…私は輝の側にいるから…だから…輝もずっと私の側にいてくれますか…?」 ぷはー!酸素が足りない! なんてことを私は!恥ずかしい! 亜「れ、練習練習」 でもあと一言。 亜「これからもずっと…一緒だよ……ふふ…もう…これ以上無理」 うわー!もうダメだ!自分で言ってて可笑しすぎる! !!? その時輝の腕枕している方の腕がピクッとなった。 起きた!? 私は目を見開いたまま硬直化してしまった。 様子を伺う。 輝「…………。」 亜「…………。」 ………。 何の反応もナシ。 き、気のせいみたい。 あ!腕が痺れたのかな。どいた方がよさそう? ブーッブーッブーッブーッ 亜「輝のだ」 どこうとしたその時頭上の机に置いてあった輝の携帯が鳴り出した。 .
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