1人が本棚に入れています
本棚に追加
『好きだ』
その一言が言えなかった。いや、それどころか、まともに会話したこともない。
だって、アンタと俺はまるで正反対だったから……。
アンタは教室の隅で読書。俺は教室の真ん中でアホなことやってた。
アンタは友達少ないよな?でも、狭く深くって感じの関係、俺はいいと思ってた。
俺は誰とでもそれなりの関係を築けてた。でも、広く浅い関係が嫌だった。だって、こんなやつアンタに釣り合わないだろ?
それでも心地よかったから、俺は何も変えられなかった。変わらなかった。
だから今、後悔してる。
最初のコメントを投稿しよう!