感じるまま、受け入れて。

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いつの間にかピンクのふわふわが俺の隣にいる。訳がわからない、猫が、なんだって?? 「あの口で、女のコをみいーんなくってしまうのだわ」 「・・・は?」 「女のコは食べられて、少女を辞めてしまうの」 「はぁ。」 だれだ、子供にこんなおとぎ話を聞かせたオトナは。 「ただの少女は辞めて、月の猫と一緒に戦士になって戦うんだよ。美少女戦士、かっこい~~!チィの夢なの!!」 ―うーん。 「だから、月へ行きたいの。優秀なチィの月猫が欲しいの。」 ―なんで俺、流されて聞いてるんだ? 「君はチィの月猫候補者!!」 「・・・は??」 「後はチィ選考委員会の判断をお待ちください、ね!チュウ」 「はぁあ!?」 一方的に話出したと思ったら、勝手に頬にキスをして帰っていくピンクのふわふわ。あんな幼女と、俺のほうが犯罪者みたいじゃないか? とにかくあんなお話を作ったやつはいったい誰なんだ…なんだか変なことに巻きこまれそうだ……… 「ばいばいアリスー!」 遠くで振り返ったと思えば、ぶんぶん腕を振って、ふわふわは見えなくなっていた。 …また、アリス、か。 どいつもこいつも。 .
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