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「じゃぁみんな集まったみたいなんで始めます。」
伊藤さんの声が狭い生徒会室に響く。
伊藤さんの長い髪が肩からすべり落ちる。
「なぁ橋本…」
高見が小声で話かけてきた。
「お前ってもしかして…」
そこで言葉を切った。
「なんだよ。高見。」
「お前って…」
変なヤツ…
「お前って何だよ。うっと-し-ヤツだな。」
高見の顔がちょっとほころんで真っ白な俺のプリントにこう書いた。
[伊藤が好きだろ]
えっ…
ばれてた…?
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