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花月が目にしたものは、血の海の中に無惨な姿で絶命している父と母の姿だった。
花月が途方にくれていると、姫花の悲鳴が聞こえてきた。
「キャーーーッ‼」
「どうしたんだ‼姫花⁉」
駆け付け、姫花の指さす方に目をやって、花月は絶句した。タンスの上に、父と母の首が二つ並べて、置いてあったのだ。
姫花と花月は、その場に立ち尽くしていた。
すると、後ろからガサゴソと音がする。花月は姫花の手をひき、とっさにタンスの陰に隠れ、金目の物を探す殺人鬼を物陰からそっと見た。
人数は三人…。男が二人に女が一人。男の片方は血がベットリついた刀を持っていた。
《あいつら確か、今朝父さんが言ってた、“臣”の…‼》
花月は、振り返り青ざめた。
「隠れネズミみ~つけた🎵」
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