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学校が終わり、家に帰るため、鞄を背負って、教室を出ようと扉に手をかけたそのときだった。
「望月君‼ちょっと待って‼」
「え?」(桜井さん⁉)
「あのね、昨日からお兄ちゃんがいないの。」
「あの~、お兄さんがいないのと俺に何の関係が…」
「それがね、お兄ちゃんが書いたらしき手紙に“望月遥の家にいるからくるように”って書いてあったんだ。だから、あなたの家まで行っていいかな?」
「えっ?べ、別にいいけど、本当にいるの?」
「きっといるわ。だってお兄ちゃんは、私に嘘はつかないもの‼」
「そう、わかったよ。それほど言うなら、付いておいで。」
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