葉月

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肌をこがす太陽 耳をつんざく蝉の声 そう。季節は夏。そして今は夏休み真っただ中。 コンクリートの熱を肌に感じながら、僕は図書館へと足を運ぶ。今日は帰宅部仲間で勉強会だが、時計の針は約束の時間をとっくに過ぎている。 ふと、目の前に同じ学校の制服が見えた。ー…あれは確か、陸上部の女子だったはず。名前は…覚えてないけど。 すると、彼女は図書館とは別の方へ歩いていった。 …どこいくんだ?まぁ、俺には関係ないか。今はまず、急がなきゃな。僕は足の速度を上げた。
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