葉月

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5分早歩きすると、目的地の図書館についた。 あぁ―…絶対蓮司たちキレてるよなぁ…。 図書館のドアを開け、蓮司たちを探す。 あいつらどこだ~? 不意に、肩を叩かれた。 「邪魔。」 声がするほうへ顔をむけると、来る途中あったやつが立っていた。 「おっ…おまえ…」 「―…なに!?てか、邪魔。そこ入り口だから。」 「へっ!?ぁっ」 「入るの?入んないの?」 「あっ。入ります…」俺は中に入った。 すると、彼女は本棚の方へすたすた歩いて行った。 「―…なんなんだ。あいつ。」 『おまえがなんなんだ!!』 「おせぇぞ!!」 蓮司が前の席に座っていた。 「おぉ!!悪い悪い。」『悪いじゃねぇよ。何分遅刻してんだよっ!!今日おまえのおごりな!!』 「俊のおごり♪俺今日はたくさん食うから!」 「はぁ!?おごりなんて聞いてねえぞ?」 『聞いてないもなにもおまえが遅刻すんのが悪いんだよっ。しかも、楠木サンとなんか喋ってたし!!』「だよなっ!!何?なんで楠木サンと仲良いわけ!?」 「はっ!?楠木サン?誰?…―あ!!もしかしてさっきの…!?」 『んだべぇ―♪てか俊名前も知んなかったのかよ!?』 「楠木サンだよ!?あの綺麗なさぁ~。あんま高嶺の花すぎてみんな手だそうとしねぇけどな♪」 まぢかよ…。そんなやつだとは思わなかったよ…。確かに顔は整ってんなぁとか思ってたけどな。あの性格は、きついだろ!!!
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