ベル君の初恋

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ドキドキバクバク… 何だろう、病気なんだろうか… 確かに最近の俺はおかしい。スクアーロのこと見ると心臓が外に聞こえてしまうのでは、というぐらい五月蝿くなり鳴り止まなくなるのだ。 そうなるとすぐその場から逃げてしまう。だから最近スクアーロといる時間が少なくなった。 だって王子が焦ってるってカッコ悪いじゃん。そんな姿見せたくねーし…スクアーロには… …………ん!? いや別スクアーロが特別とかないから、誰にでも、ね! 訂正、訂正…… はぁー…まぁここまでくれば頭の良い王子は大体わかっちゃうんだよね… 俺はスクアーロのことがすすすすすすすっ…すきだって ……だぁぁあぁぁぁああぁぁ!!!!なに言ってんだ俺!!!相手は男だよ!!!!…… そうだ、俺がこんなに悩んでいるのはスクアーロが同性(つまり男)だって言うことだ… だって、もしスクアーロが女だったらさ、この胸の高鳴りは「恋」のせいに違いない!と とかで納得できるじゃん…だけど生憎スクアーロは男。いくら外見が綺麗で美人つったって男なことには変わりはない、それだから俺はいつまで経っても踏み出せない。進歩がない。 そりゃあ、ため息の一つもつくわ… 思い切って一歩踏み出そうとしても、浮かぶのは最悪の展開ばかり。 「振られたら、一生立ち直れ、ない、か、も…」 だって初恋なんだもん。俺の周りにいる奴らなんてさ、俺の機嫌ばかりとろうとしてさ(何か少しでも嫌なことあると機嫌悪くなるから)
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