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「ししっ、だけどボスと先輩の喧嘩って見ててあきないんだよね、正直心配なんてしてないし」
「う゛お゛ぉい!!!てめぇホント何しに来たんだぁ!!」
心配してねぇ奴が様子見にくんじゃねぇ!お前にはあれが喧嘩に見えんのか!!完全に一方的だろぉが!!!ボスへの怒りの矛先は挑発してきたベルへと向けられた。心の中で文句を言いまくる。
「だけど見る度に思うけど先輩って鈍感だよねー…まぁ、ボスがわかりにくいだけかもしんないけど…」
「あぁ?何の話しだぁ!!?」
「王子頭いいからわかっちゃうんだよね、鈍感ザメには一生わかんないと思うけど」
「わかるもなにも、ボスが俺のこと何か思ってる訳ねぇだろぉ!!嫌がってるのただ単に見たいだけか、ストレス発散してるだけだぁ!!変なこと言ってじゃねぇ!」
平気そうに言ったものの、自分で言ってて胸が痛んだ。
挑発してくるベルもベルだが、俺のはただの八つ当たりに等しい。…はぁ、虚しいぜぇ…
馬鹿馬鹿しくなって口論を止めようと傷の手当てを再開しようとするが、突然の殺気にベルと共に視線を扉へ移す。そこには今一番会いたくない相手が立っていた。
「XAN…XUSっ…!」
何でここにいんだ…
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