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放課後の教室。昼間とは違い静かな時を過ごす空間に彼はいた。
並盛中学校風紀委員長
天上天下唯我独尊
その名を雲雀恭弥
彼はその麗端な容姿とは裏腹に群れている者、気に入らないものは容赦なく殴り倒す、基咬み殺す事で全校生徒から恐れられていた。
そんな彼が現在そう簡単に見られないような表情である教室を見ていた。
(何、あの子。)
視線の先には机に突っ伏して気持ち良さそうに安眠を貪る女子生徒。
明らかに下校時間を過ぎて居るにも関わらず、未だに眠り続けている彼女。
(気に入らない。)
雲雀は袖口から仕込みトンファーを出した。しっくりと手の中に収まったそれを軽く振り、夢の中の彼女に向かって歩き出した。
「ねぇ、起きないと咬み殺すよ。」
彼女の目の前まで来て、殺気を流してみても目を覚まさない。
…抵抗や悲鳴が上がるからこそ、咬み殺し概がある訳で。無抵抗、かつ睡眠中の女子生徒を咬み殺した所で何も面白くない。
「…君、ホント変わってるね。」
どこか面白くない感情が抑えきれなくてトンファーの先端で彼女の頬を突ついてみた。
(…何これ)
(クセになりそう。)
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