真実

2/4
前へ
/15ページ
次へ
頭の中がパニックの中、彼女の家に連れていかれた。家の中に入ると、仏壇に彼女の写真が飾ってあった。 彼女のお母さんが一枚の写真と封筒を渡してくれた。 さと君へ これを読んでいるなら、私はもうこの世にいないね。 何も言わずにごめん… さと君と、出会う前から私の命は決まっていたの 闘病生活の中でMoonDeamを見て励まされていたんだ。だからあの日、さと君と出会った日、ルナのフィギア欲しくて並んだけどダメで…でも、さと君がくれてすっごく嬉しかったの。会場に行く前にさと君が、女の人助けていたのを見ていたからなんだか運命感じていたの。さと君の事優しい人だなって思っていた。 気付いたらどんどん好きになっていたの。ずっと一緒にいたかった。 結婚するって言ってくれた時嬉しかったの。でも、言えなかった。私は死んじゃう体だって。怖くて嫌われたくなくてあの時、逃げ出しちゃった。あの後謝りたかった。でも病気が悪化して、病院から出れなくなったの。 そんな時、余命1ヶ月の花嫁の映画のCM見たの。式だけでもあげたいって思った。 だけど、病気の事知って嫌われたくなかった。ううん…きっと、さと君なら受け入れてくれたかもしれない。だけど、重荷を背をあわせたくなかった。 そんな時、従兄弟のお兄ちゃんが提案してくれたの。 来てくれるとは思わなかった。でも嬉しかった。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加