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「って、なんで私にそんな詳しく彼女のプロフィール教えるのよマスター・・・」
「なんでって、そりゃ亜紀ちゃんが人目惚れしたっていうからちょっと応援してあげようかなって」
・・・頭痛い。
そりゃ、ちょっとかわいいな~って思ったけど・・・じゃなくて!
勝手に個人の情報流失していいのかマスター。
「まず私一応女なんだけど」
「おや、恋愛に性別は無関係だよ。それに、自分が惹かれていることを否定するのは自分に対しても相手に対しても失礼だ。そもそも・・・」
マスターの話に耳を傾けながらコーヒーを飲む。
だまされちゃダメだ。一瞬「あれ・・・そう言われるとそうだな」って思っても冷静になって考えれば言ってることは無茶苦茶だ。マスターの言葉を真に受けて何回酷い目にあったことか。
「・・・って聞いてる亜紀ちゃん?」
「聞いてる聞いてる。それじゃ聞くけどさ」
「ん?」
「仮に、仮によ?彼女が男だったとして昨日此処に来て、マスターに人目惚れしちゃって、告白してきたらどうするの?」
さー答えろマスター。断るって言っちゃえ!そしてさっきの自分の言葉を訂正するのよ。
「断るね、それは」
「ほら、マスターだって」
「違う違う。だってほら、結婚してるし」
結婚してなかったら受けるのかマスター。それはそれで若干引くよ・・・。
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