第1話

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机につけた顔は浮かさずに、私は窓の外に目を向ける。 そこにはもうすっかり緑色の葉だけになった、桜の木が立っている。 あぁ、あの桜が満開だった頃の、過ごしやすかった春が懐かしい。 そうして、目線だけをさらに上に向ける。 そこには青い空をバックに、気持ちよさそうに雲が泳いでいた。 くそう、私が空を飛べたなら、さぞ気持ちよかろう・・・。 「・・・こんなことやってても埒があかない!」 遊びに行こう。
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