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家を出て海岸沿いにしばらく歩くと見えてくる喫茶店『Astral』
近所ということもあって、私が度々お世話になっている店である。
「こんにちわマス……」
「いらっしゃいませ~♪」
扉を開けて陽気に挨拶をしようとしたところで、メイド服(?)を着た美少女が飛び込んできた。
もろ私の好みである。
さらさらと流れる黒髪が美しく、メイド服(?)ともあいまって、おもわず持ち帰り見ほれてしまう。
私が女性だとしても、この可愛さには振り向かずにはいれなかっただろう。
「1名様ですか?」
「あ……は、はい」
ふわりとした笑顔を向けられると、もう一度上の空になってしまう。
それほどまでに私の心を打ち抜く仕草だったのだ。
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