0人が本棚に入れています
本棚に追加
「殺人的不味さだ…クソッタレ…ん?」
エルは初めて自分が毛むくじゃらのゴロゴルに背負われてるのに気付いた。
「なんだコイツは?」
ペシペシとゴロゴルの平らな頭を軽く叩きレイヴンに尋ねる。
「知らないな、だが…コイツの巣は洞穴の中だ。鞍は付いてないが逃げ出さないところとこうやってオレ達の言うことをきくところを見る限り家畜だったんだろう。幸い元々の魔力が低いからか【プルム】に侵されてない。」
ヴィルはゴロゴルの毛繕いをしながら、エルを見た。
(傷はあるな…戦闘があったか…)
「ネェネェ、エル君。君は何でコイツに担がれてたの?」
--------
エルは寄生体バスターオークとの事を話した。
「なるほど、ね。つまり本体は取り逃がしちゃったか。精鋭部隊を回収時に向かわせる。900の兵を動かすことになるとはねー。」
ヴィルにとっては最早他人事のようだ。
最初のコメントを投稿しよう!