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…2つの宣戦布告…
ガーディアック城にたどり着いたヴィルはノヴィエラ王に鉱山の出来事を説明した。
「ほう…わらわの精鋭部隊を出せと…何人ほど?」
王座に堂々と座り、弱冠18歳にして女王となったノヴィエラ王はあまり威厳が無い。
「100人欲しいな~」
ヴィルはふざけた口調で応えた。
「許す。今日中に出そう。下がれ、貴様と居ると頭が痛いわ…」
ノヴィエラ王は頭を抱えヴィルを手で追い払う。
「ノヴィエラ王、休まれますか?」
漆黒の鎧騎士、炸裂装甲のヴァラファールは真面目過ぎるのが仇となる。
「いや、よい。氷月華の方は何をしておる?」
「はっ…ジャンド国との戦闘の為いまはジャンド国内に潜伏しております。明後日には首都ルドガーを奇襲します。」
ノヴィエラ王は頷き、残りの精鋭部隊1400人に召集命令を出した。
「明後日に全ての敵対国を奇襲する!!各々魔力を研ぎ澄まし、戦闘に備えよ!!」
精鋭部隊の隊長達は真紅のカーペットの上で敬礼し、一斉にレイピアを抜いた。
「ノヴィエラに栄光あれ!!」
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