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目覚め
・・・・・・・・
「・・・・りょ・・・」
・・・何か声が聞こえてくる。
「・・・・りょ・・へい・・・・」
どこかで聞いたことのある声だ・・・
「・・・りょうへい・・・」
すごく知っているような気がするけど・・・誰だっけ?
「・・・良平」
そうだ。姉さんの声だ。
「起きろー!」
ズデーン
「いてて・・・」
僕は一瞬、何があったのかよくわからなかったが、どうやら姉さんが僕をベッドから引きずり落としたようだ。
「やっと、起きた?」
「ひどいよ姉さん、ベッドから落とすなんて」
「良平がなかなか起きないからいけないんでしょ」
「うぅ・・・」
「いいから、早く支度しなさい、紗由が朝ご飯作ってくれてるんだからね」
そうして、姉さんが部屋から出ようとしたが、ドアの前で立ち止まった。
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