今も昔もこれからも。

一人。二人。三人。

あたしは一番好きな夕暮れの時になったのを見てベランダに出た。
ゆっくりと煙草に火を着けて、たっぷりと煙を吸い込む。

私に必要な時間。

そっとベランダの冊に寄りかかった時、部屋の中から
あたしの携帯が鳴った。

あたしは夕暮れの短く貴重な時間を壊されて少し不機嫌になりながら部屋に戻った。

携帯からは夕暮れには不似合いの音楽。

この着メロは「シン」だ。

シンは3つ上の25歳。
派手めのレゲエミュージックが好きで、私の携帯の中の自分の着メロを設定していた。

あたしは少し迷ってから通話ボタンを押す。