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あたし。
ナオキのアパートに着くと、ナオキは無言で部屋の鍵を開け、まるであたしなんか居ないみたいに部屋に入った。
一度閉まりかかったドアを開けながらナオキの後から部屋に入る。
機嫌が悪いと全く話さなくなるナオキ。
自分の部屋に帰らなかった事を後悔しながら靴を脱ぐ。
そこであたしは部屋の電気がついていない事に気が付いた。
「ナオキ?」
真っ暗でナオキの位置さえ分からない。
突然、腕を掴まれる感触がしたと思った瞬間、あたしは玄関に押し倒されていた。
あまりに突然の事に声も出ない。
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