始まりはいつだって唐突なんだよ

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そして小さく唇が動いた 「ッ!!?・・・・・・・・」 俺はなにをしている さっきまで俺の中で渦を巻くようにして荒れていたものがスッと引いていくような感じがした そうして俺はようやく周りをみることができた 「・・・・もう大丈夫」 その声はとても優しい声音だった 「ようやくか・・・・ハァ・・ 手間取らせる」 その横ではさっきまで俺を抑えつけていた男がいた 「・・・・ここは・・」 「はい!ここは病院なんですよ~」 この声は何度か聞き覚えがある 俺の頭の上から聞こえるその声はとても元気がある幼声に聞こえた
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