始まりはいつだって唐突なんだよ

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目覚ましはいつもどおり7時30分に登録してある。 高校に入って2年間ずっとそうしてきた。 これが一番ちょうどよいと自分で思ってる。 これを1年目にしてようやく編み出したときにはちょっとした涙ものだった。 自分の順応の遅さに、だ 間違っても感動などという素晴らしいものではけっしてない。 しかし回想に浸っている間に時刻はすでに2時を回っている。 特に回想していたわけではないのだが深夜のアニメを見ているうちにこんな時間にまでなってしまっていたのだ。 最近のアニメはすごいなと感心していたものだから時間など忘れてしまっていたよ。 そんなことを考えながら布団にもぐりこむ。 やはり布団とは人類が作り出した宝だ。 だってこんなにも心地いいんだよ?  あり得ないでしょ。 目を瞑るとそこは闇で俺の頭を睡魔が襲いやがて深い眠りにおちた。
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