始まりはいつだって唐突なんだよ

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そう言ってえ~いと少女は持っていたいかにも魔法少女ですよと言わんばかりのステッキを取り出して みんみんミラクルみっくルンルン 歌いだした しかも振りつきの笑顔満点だ。 ふと、まわりを見ればあたりが暗く染まっていた。 今まで青空だった空に暗雲が立ち込め、これまた今にも降ってやるとばかりの雨雲さんがご登場し予想通り雨に打たれるのだった。 さっきまでそこで踊っていた魔女っ子キャサリンはいつ間にか姿を消していた。 いつの間に逃げやがった。 ちくしょう覚えていろお 空はいつしか雷まで鳴り以上にうるさい。 本当にうるさい、うるさいうるさいまるで耳の近くで・・・ 「・・・・はあ・・・理不尽な悪夢だ・・・」 目覚まし時計は悪夢を呼び込む これはたぶん万国共通の国家問題だろう。 朝の開口一番にそんなどうにもならなくてどうでもいい愚痴をつぶやきながらベットからずり落ちた。 ゴッと言う音とともにィタァァァという呻きが静かな朝の部屋の響いた。
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