始まりはいつだって唐突なんだよ

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この親は子供をおもちゃにして楽しむ最低な親だな しかし今はそんなことを口論している場合ではない 時計はすでに頭で計算するまでもないほどに学校への遅刻寸前であることを知らせている 「んっ・・・じゃぁ行ってくるから!」 「あああ!待ってよ~せっかく待ってたのにそれはひどいよ~!!」 「なんでお前いるんだよ、さっさと行けばいいのに」 「え~なにそれ~もうお兄ちゃんは酷いの2乗だね!」 その意味がいまいちつかめないがとりあえず時間が惜しい俺はその言葉をあいまいに受け止めて外に出た 「ああ~!次は無視した~!もう!お兄ちゃんなんて酷いの3倍だ~!!」 「いや、意味分かんないし、なぜ変えた」 「お、やっと反応が、まったくつっこみだけは一流のつもりなんだから」
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