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ついに夜を越し日が昇る。
両軍どちらも
戦闘開始の準備は
できているものの
なかなか突撃命令を
出さない。
小競り合いなんかでは
兵力の多い方が
先に仕掛ける場合が
多いのだが
こういう大きな戦では
一つのミスが結果的に
敗北を招くことになるので
まずは相手の
出方を見ようとする。
しかしこちらも
長くは待ってられない。
なぜならこちらは
攻める側で
浅井軍は
守る側であり
自分の領土だから
向こうはいくらでも
待ち続けるのである。
龍来は意を決し
先陣の中谷正繁に
突撃命令を下した。
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