第四章 激突

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ついに夜を越し日が昇る。 両軍どちらも 戦闘開始の準備は できているものの なかなか突撃命令を 出さない。 小競り合いなんかでは 兵力の多い方が 先に仕掛ける場合が 多いのだが こういう大きな戦では 一つのミスが結果的に 敗北を招くことになるので まずは相手の 出方を見ようとする。 しかしこちらも 長くは待ってられない。 なぜならこちらは 攻める側で 浅井軍は 守る側であり 自分の領土だから 向こうはいくらでも 待ち続けるのである。 龍来は意を決し 先陣の中谷正繁に 突撃命令を下した。
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