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『め、命令が先よ。』
なんとか
振り絞って
強気な口調で
言葉を返せたが、
相手が強行手段に
出てきたら
終わりだ。
「召喚された後の
取引は召喚者との
二人で行われる。
俺に口だしは
出来ない。
更に、契約中は
時間が止まる。
お前に何かあっても
俺は助けられない。」
…だったら
アズが召喚して
くれれば
よかったのに……。
「俺が召喚すると
“代償”が
デカすぎて
ヤバイ奴しか
召喚出来ない。」
もう、
“代償”の
基準がよく
わからないから。
【人間の分際いで
私を呼び出しておいて
随分な態度だな。】
……もうこうなったら
ヤケクソだ。
『そうよ、悪い?
私は今
すごいピンチなのよ。
アンタの力が
必要なの。
アンタの言う通り
私は人間だから
何も出来ないのよ。』
【フッ…フファハハハッ!!!中々面白いじゃないか人間。
気が変わった。
お前を助けてやろう。】
『本当ッ!?〃』
【ただし、約束通り
助けたら右腕をもらう。】
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