魔獣

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私は意を決して ベンチから 立ち上がり アズが飛んで 行った方向へと 足を進めようとした。 【何?君、アノ魔獣に喰われちゃう訳?】 『…!?』 またアノ声だ。 アズが 死にそうだった時に 聞こえた声。 【君さ、悪魔から契約についてちゃんと説明されてないでしょ?】 『アナタは誰なの!?』 辺りを見回す。 【だから、見えないって前にも言ったじゃん。 それより君、契約の本当の意味知りたくない?】 『……本当の意味?』 【そ。 君がした契約はね、「魂契約」って言って、悪魔に君の魂をあげちゃう契約なんだよ?知ってた?〃】 『…私を騙した訳!?』 【失礼だなぁ。君が悪魔を助けたいって言ったからじゃん。】 …コイツ何者なんだ?
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