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『…………。』
『仕方ないコトだ。』
『…違う。
そうじゃない。』
『……?』
『私…今、正直ホッとしてた。』
アズのいる場所へと
追い付くと、
そこには
二つの死体が
転がっていた。
一つは学校に
現れた化け物の
死体で、
かなり無残な
状態で飛び散った
肉片も酷い。
そこから臭うのか
かなりの異臭が
漂っている。
そして……
もう一つの死体は…
『本当はさ、
上手く契約
出来なかったんだ。
初めから格下に
見られちゃってさ…。』
もう一つの死体は
私が契約した「魔獣」の
死体だった。
こちらは
目立った外傷はなく、
おそらくは
生気を奪われ
生命力の低下で
死んだのだろう。
『命令をきく
代わりに
右腕をあげる
約束だったんだ。』
でも、その約束をした
「魔獣」はもういない。
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