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『…ちょっと待て。
お前ソレなんだ?』
アズが萩浦菜月に
対して何か異変?を
気付いたようだ。
いや、中身は
既に異変だらけ
なのだが……。
『これは「魔法書」よ。
偶然昨日拾ったの。』
…ま、「魔法書」!?
ホントにバカがいる!!
『よこせッ!!』
『嫌よ。
まだ全部読んで
いないもの。
私が読み
終わってからに
してちょうだい。』
萩浦菜月は
両手で分厚い本を
抱え込み、
離そうとしない。
『いいからよこせッ!!』
アズが右手を伸ばす。
ボッ
『キャッ!!』
私はアズが死角と
なって
見えなかったが、
少し移動して
見ると、
アズの伸ばした
右手の平から
炎が出ている
ではないか。
『今すぐ燃やしてやる。』
アズの目は
本気だ。
このままじゃあ
萩浦菜月まで
燃やし兼ねない。
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