魔法書

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バサッバサッ…… 『…ちっ、追い付かれたな。』 追って来ていた 化け物の 羽ばたく音が 聞こえる。 完全に見つかるのも 時間の問題だ。 『そ、そうだわ!! ここに書かれている 「魔法陣」で 何か喚びだしましょう!?』 …バカを言え。 そんなコト 前回までで うんざりだ。 本当は 「魔法陣」 なんて言葉すら 聞きたくない。 『…どこまで読んだ?』 『三分の一位まで 読んだわ。』 『…やるなら 全部自分の 責任でやれ。 失敗しても “代償”は 帰って来ない からな。』 『ちょっと!! まさかまた 「魔獣」を 召喚させる気!?』 『違う。 ソイツの 魔力じゃ そこまで 出来ない。 召喚するのは 「武器」だ。』 …武器? そんなモノまで 召喚出来るの!?
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