魔法書

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その瞬間 もの凄い 光りが 辺りを包み、 私は思わず 目をつぶって しまった。 『…………?』 数秒して 私は恐る恐る 瞼を開ける。 『…せ、成功したわ!!』 すると、 萩浦菜月が 嬉しそうに 何かを 手に持っている ではないか。 『…成功したってアンタ………』 萩浦菜月が “代償”に 払ったモノは “小指”だった。 人間の女が 何の躊躇いなく ナイフで 自分の指を 切り落とすなんて 信じられない。 やはり 萩浦菜月、 コイツは ただ者ではない。 『これで アンフェスバエナを 倒せるわ!!』 『…そ、そうだね。』 喜ぶ萩浦菜月の横で 私は苦笑いを 浮かべた。
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