魔法書

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『…何をする気だ?』 私はアズに いつものように ぶら下がっている。 左手に先程折った 木の枝を二本 持ちながら アズの手を 掴んでいる状態だ。 『コレじゃあ 敵の攻撃を 上手くかわせない。』 『わかってる。 私もちょっと 無理するから サポートよろしく。』 『グアァアッ!!!!』 …来たッ!!! 奴の攻撃は 片方の頭が 正面から 口を開けて 突進して来て それを 避けた所を 反対の頭が 噛み付こうとする パターン。 アズの動きとは 違って 振り子の原理で 私は揺れるから アズが後ろへ 避けようとすると 私は前へ出て 奴に喰われる。 …でも、それが狙い。
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