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「まとめて2本いれちゃおっか!ロゼ持ってきてぇ!」
『いいねぇ!今日のお前マジ最高!!ハグしちゃう!』
「キャハハハ!!」
酔った勢いを殺さず次々とボトルを入れて、客を抱きしめ財布も握る。
――そうだ、それでいい
俺はシャンパンを煽り、飲む気もない高い飾りボトルを入れる。
――最高だよ、なぁ?
飲まない飾りボトルはヘルプ君が飲み給え、売り上げもない君達に俺からのプレゼントさ。
俺に尽くす客
俺の代わりに飲むヘルプ
――お前等、愛してるぜ?
お前等の御蔭で俺は麻理と幸せになれるんだ、俺の為に、俺に愛される為にもっと頑張れよ?
麻理、俺今すげぇんだ!見せてやりてぇよ。
欲しいものあったら言えよ?何でも買ってやるからな!
――麻理、愛してるよ!!
俺はもう少しでNo.1、そして……麻理、俺はお前のOnlyOneだ!
――…
『麻理?今週の休み、デートしようぜぇい!』
「今週?いいよ!」
今週の休み、俺は麻理と逢う、1日一緒に居る事が出来るのは久しぶりだ。
俺も稼げる様になって金はある、だから今まで行った事がない様な所へ行きたいな。
――何処へ行こうか……
そうだ!麻理財布が欲しいって言ってたから、サプライズで買ってやろう。
早速コンビニで適当な雑誌を購入、部屋のベッドに寝転がりネットと交互に見回す。
――どうせ渡すならムード大事だし、どっか綺麗なレストラン予約して渡すか?
いやいや、それじゃ視聴率の取れないドラマみたいだな……
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