第7夜 Glory Days

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――麻理の浴衣……これぞ俺の求める究極の美人様……赤い浴衣、情熱的過ぎる ―…パァーーー…ン ――あっ、やべ! 情熱的過ぎて思わずクラクション鳴らしちまった。 その音に麻理がビクッとなって肩をすくめた。 ――麻理今ビクッてした!か、可愛い…… 麻理を出迎え様と車を降りて笑顔で挨拶。 『おはよ!』 「何クラクション鳴らしんてんの?驚くじゃんかハゲ!!もう!」 ――ハゲて…… 怒られたし男にハゲはダメだよ麻理、デリケートな部分だからそこ…… 『浴衣姿の麻理に見とれてたら手が滑ったの!』 「ふーん……あっ!似合う?これ去年のなんだけど!」 くるっと回って見せる麻理。 『似合い過ぎたからこそ車もクラクション鳴るのさ!』 「何それ……ねぇ?何処行くの?髪とか普通にして来たよ?」 ――麻理、髪伸びたなぁ……俺はショートが好きだけど麻理なら何でも好き 「ちよっと、まこ!」 ――はっ!? 思わず麻理の髪を触って見とれてた…… 『んじゃ、まず髪行こうか!』 「髪?どこに?」 『はいはい乗って下さいな!』  助手席のドアを開け、麻理を車に乗せた。助手席には買ったプレゼントを置いてあり、それが麻理へのプレゼントとは本人は気付かず…… 「何これ?邪魔だから後ろに投げていい?」 邪魔&投げる発言。 例えそれが私物だとしても投げなくてもいいと思うんだよね、俺はさ。 聞くだけマシとしておくけど。
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