1421人が本棚に入れています
本棚に追加
――麻理の浴衣……これぞ俺の求める究極の美人様……赤い浴衣、情熱的過ぎる
―…パァーーー…ン
――あっ、やべ!
情熱的過ぎて思わずクラクション鳴らしちまった。
その音に麻理がビクッとなって肩をすくめた。
――麻理今ビクッてした!か、可愛い……
麻理を出迎え様と車を降りて笑顔で挨拶。
『おはよ!』
「何クラクション鳴らしんてんの?驚くじゃんかハゲ!!もう!」
――ハゲて……
怒られたし男にハゲはダメだよ麻理、デリケートな部分だからそこ……
『浴衣姿の麻理に見とれてたら手が滑ったの!』
「ふーん……あっ!似合う?これ去年のなんだけど!」
くるっと回って見せる麻理。
『似合い過ぎたからこそ車もクラクション鳴るのさ!』
「何それ……ねぇ?何処行くの?髪とか普通にして来たよ?」
――麻理、髪伸びたなぁ……俺はショートが好きだけど麻理なら何でも好き
「ちよっと、まこ!」
――はっ!?
思わず麻理の髪を触って見とれてた……
『んじゃ、まず髪行こうか!』
「髪?どこに?」
『はいはい乗って下さいな!』
助手席のドアを開け、麻理を車に乗せた。助手席には買ったプレゼントを置いてあり、それが麻理へのプレゼントとは本人は気付かず……
「何これ?邪魔だから後ろに投げていい?」
邪魔&投げる発言。
例えそれが私物だとしても投げなくてもいいと思うんだよね、俺はさ。
聞くだけマシとしておくけど。
最初のコメントを投稿しよう!