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桜琳高校ーー
まだ着なれない制服を着ている人たちが学校へ入ってく中、
門のところで一人たっている少女がいる。
少女の名前は、橋本夏海。
「おっそいなぁ…」
と呟きながら、欠伸をしているとーー
茶髪の少女が息をきらして走ってきた。
「ごめーん、待った?」
「待ったよ。茜、遅すぎ!」
「だってー」
「だってじゃないし!!入学式遅れるよ!」
「まぢ?ぢゃあ急ごっ」
「あっ!ちょっと待ってよ!!」
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