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「やれやれ。油断もスキもないのぅ。」
博士は、動かなくなった男の手からリモコンを取り上げ、
ゆっくりとドアを開けた。
「人の話を最後まで聞かんからじゃ。まぁ聞いてもコイツにゃ理解できまい。
この犬が使用者の時間エネルギーで動くなどとな。」
そうボヤきながら、博士は部屋から出た。
「はて?そういえば・・・
30秒の時間エネルギー充填で動くのに、檻が開くまで30秒は長すぎかの?」
博士が首をかしげた時、
部屋の中から悲鳴が聞こえた。
〈完〉
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