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もういい。オレの人生は終わったんだ。
高校生活という地獄、これを終わらせることがオレの幸福なのだから。
ああ、また口の中が裂けた。そして血を吐く、何度繰り返したことか。
「血は飲み込めよ。汚ぇし、先コーに見つかったらウザイしな。」
毎度のセリフをまた言う中川。お前がオレの人生を終わらせるんだ。
いや、お前の仲間全員だ。まぁクラス全員になるのだけど。
最後にお前らだけには復讐してやる。遺書だ。
思いついてから数ヶ月、お前らのイジメを全て記録してきた。
処分を下されるお前らがどれだけ憤っても、その頃オレはこの世にいない。
「ねぇ、大丈夫?またやられたの?」
教室に帰ると、カオリさんが声をかけてくれた。
そうだった。クラスで1人だけ、オレの心を救ってくれる人。
今までありがとう、もう迷惑はかけないよ。さよなら。
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