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機械仕掛けの殺人犬
ここは近未来、ジャポーネ。
ここ数十年、科学者の画期的発明が大流行。
猫も杓子も発明に精を出していた。
しかし、必ずしも皆が文明に貢献する発明をするとは限らない。
月の見えない真っ暗な夜。人目につかない、山奥の屋敷の一室。
ここに、裏では名の通った闇博士がいた。
「できたのか。カポネ博士。待ちわびたぜ。」
いかにも悪人顔の客人は言った。
「ほっほっほ。待たせたぶん性能はすごいぞ。」
闇の天才科学者と呼ばれる彼、ウィカポン博士は上機嫌だった。
裏の世界では、カポネの通り名で親しまれている。
「コイツなら、どんな証拠も残らん。」
一室の隅に置かれた鋼鉄の檻に入った機械犬の頭をなでながら言う博士。
「おっ・・おい。危ないんじゃないのか?」
慌てる客人の男。
「なぁに、コイツは檻の中では普通の機械ペットよ。」
博士は説明を始めた。
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