FIRST

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「しゃけしゃけ~っと」 何もなかったかのようにおにぎりを探す男 私は呆然と男の前に立っていた 状況についていけない 私、何でここに居るんだっけ? 「座んねーのー?」 そんな私に気付いたのか 自分の隣を指差す男 一瞬ためらったが とりあえず座ることにした 初めて来た家庭科室に 慣れない椅子がやけに冷たく感じた 「これお前の分な」 そういった私の前には 大量のパンとおにぎり 「なっ・・これ私が食べるんですか?」 「他に誰が食べるんだよ?」 「・・・・・」 おかしいって・・!! 私そもそも買ってないし こんなに食べれないし! 「軽すぎだっつってんだろ?これでも足りないくらいだろ」 おにぎりを頬張りながら言う男 そんなに私軽くないんだけどな・・ 「早く食わないと無理矢理口におしこむけど」 「・・食べます」 いきなり鋭くなった男の目が怖くて 私は渋々近くにあったメロンパンを手にとった .
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