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黙々と食べる私
隣からは痛いくらいの視線を感じる
莉奈子もだけど
この男もやたら見てくる
隣を見ることもなく私はメロンパンを食べる手を休めなかった
「美亜って彼氏いんの?」
何の躊躇もなく呟かれた言葉
さすがにパンをちぎる私の手もとまった
「・・何で?」
何も考えることなく言った
考えなきゃならないこともないんだけどね
「それ、キスマークだろ?」
私の首元を指差す男
キス・・マーク?
首を触る私に男はゆっくり近づいて来た
「これだよこれ」
長い人差し指で私の首元をなぞった
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