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エンジンの耳に痛い高音が広く蒼い大空に響き、その大きな振動は操縦席に座る少女にも届いていた。少女は揺れを感じながら本部へ定時連絡の為回線を開く。
「ふえー……凄く揺れるよー。ありさちゃーん?」
『なんやねん、揺れるよって……そんなん飛んでんねんから揺れるに決まってるやんか!……ほんまにかのんはアホやな』
ありさと呼ばれた人物は本場さながらな大阪弁で返答を寄越した。
「そっかぁ~!そうだよね、うっかり~」
かのんと呼ばれた少女は特に気にする風でもなく、ふにゃりと頬を緩めて言い、戦闘機を加速さる。
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