ボロアパートとお姉さん

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学校からの帰り道、俺はいつも彼女と並んで、いつもその道を通って歩いた。 だいたい歩いて30分、走ったり自転車に乗れば早く帰れるが、彼女とお喋りしながらゆっくり帰った。 大きな河に架かった、大きな橋を渡って、近道だからと田んぼ道を通る。 それが、俺と彼女のいつもの帰り道だった。 「じゃあね、祐希!また明日!」 彼女との分かれ道に着いた。 彼女は俺に大きく手を振っている。 俺は少し恥ずかしいから、小さく手を振った。 線路近くのボロアパートの前。 それが、俺と彼女が別れる分岐点だった。
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