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「私達、別れようか?」
「……えっ!!?」
いつもの帰り道、いつものボロアパートの前だった。
いつも通り彼女に手を振って別れようとした時、急に彼女はそう言った。
「何で?」
俺は、まず理由を聞いた。
「だって祐希君、あんまり面白くないもん!」
(…何だそれ?)
恋人が別れる理由なんて単純であるらしいが、俺はその理由に納得いかなかった。
だいたい、まだ付き合って3ヶ月も経っていない。
彼女に考え直すように必死になったが、彼女の考えは変わらず、俺はボロアパートの前に独りたたずんだ。
「…何だよ、それ」
俺は独り呟いた。
付き合ったのが短い間だったので、動揺は少なかったが凄く悔しい気持ちになった。
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