狩り

3/7
前へ
/108ページ
次へ
喫茶ベラミ いつものようにガラガラの店内の一番奥にあるテーブル席。 そこに集まったメンバーは深刻な顔でニュースを見ていた。 真嶋八雲 山崎乃愛 桐生向日葵 赤石真虎 青田勉 望月楓 そのテーブル席の一番手前でみんなを囲むように禎清が座っている。 「つまり、このニュースに出ている人間は全て真希薫や白うさぎメンバーにとって人質みたいなもんだ。サンクチュアリは白うさぎを誘き出して日本破壊の犯人に仕立てあげる。つまり、俺達がやらなければならない事は、サンクチュアリの日本破壊を阻止する事と真希薫率いる白うさぎや他の協力者を得る事だ」 山崎乃愛が八雲の顔を伺い決心したように口を開く。 「禎清さん。そのサンクチュアリのキングってやっぱり…………………太陽の事なの?」 禎清は八雲を見ながら冷静に答える。 「そう。太陽は日本を壊滅させる程恐ろしい組織を動かしているリーダー。サンクチュアリのキングだよ」 八雲は涙を流しながらテーブルを叩いた。 「あんな優しい兄貴がなぜそんな恐ろしい事を企んでいるんだよ。禎清さん。いったいあの失踪事件の時に何があったんだ」 「俺を含めサンクチュアリの幹部達は恐ろしい殺し合いの被害者達だ。人を殺す事に抵抗がなくなり大切な人を奪われ洗脳され今の立場にいる。だから八雲。そんなあいつらを助ける為にも俺達は戦わなければならないんだ」
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!

128人が本棚に入れています
本棚に追加