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それを聞き山崎乃愛が何かに気付いたように口を開いた。
「やっと繋がったかもしれない。実は私。はじめて太陽と会った前の日に太陽の親友と言う人から手紙を届けてくれと頼まれたの………もし、彼女と上手くいったら手遅れだから渡すなとか………ひょっとしてそこからもう洗脳がはじまっていたのかもしれない。だとしたら、その犯人て太陽とは別の人だよね。私に真嶋家が安全だと教えてくれたのもその人だし………」
禎清は答える。
「誰に頼まれたの?」
「名前はたしかそうじろうだった気がする」
禎清の顔が曇る。
「そんな………身内が。本題から逸れるからその話は後で詳しく教えて。それより、これから俺達がやるべき事を言うね。相手は2年間人殺しの訓練を受けたプロ集団。まずこれから戦力になる者は最低でも1ヶ月は訓練。併せて空いた時間で仲間を集める」
八雲は踏ん切りがついたように禎清を見る。
「禎清さん。俺強くなりたいです。そして兄貴を止めてみせる」
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