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真希は最後部の座席に座りスモーク越しに窓の外を眺めていた。訓練詰めの毎日を送っていた一行は車での外出は数える位しかなかった。流れる景色は真希に地獄島へ連行された日を思い出させていた。
そして真希は自然と太陽の事を思い出していた。自分の知る太陽は最後まで正義を貫き戦っていた。
禎清から事の顛末は聞いていたが自分の目で確認しない限り実感は持てない。
万が一太陽と対峙したら躊躇なく殺す事など出来ないだろう。
幼なじみであり一時仲間として一緒に戦った仲間でもあるのだ。
だが、この戦いに戸惑いは許されない。
ましてや太陽の恐るべき身体能力は赤丸連合軍にとって最大の障害となるのだから。
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