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八雲は呆然と立ちすみながら、入り口のガラス越しにその一部始終を見ていた。
「……間に合って良かった。あれが今の禎清だよ。」
後ろから祥子達が近寄ってくる。
「いやいやっ。祥子ちゃん。あれはどう見ても正清さんだろ?」
祥子はそれをあっさりと否定した。
「あいつは間違いなく禎清だよ。元々から正清とはいとこなんだけど、あいつ等顔だけは本当に似ていたもんな。まあ。髪型も同じ様にしたんだから八雲がそう思ったのも無理はないよ」
「禎清さん凄く強いじゃないか、がっかりどころか頼もしく感じるよ。」
八雲のすぐ後ろで祥子の足が止まった。
「けどな……禎清はサンクチュアリの幹部で八蛇の一人なんだ。」
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