八蛇

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1ヶ月前 この暗い密室で極秘に行われている会議。 その男達は今現在のサンクチュアリを支配している面々である。 一番手前の左側に座すのは【冷酷無比の殺人マシン】の二つ名を持つ男。神田時雨は今日も不機嫌そうに俯きながら眉にしわを寄せた。 そのまま眼球だけは前方に座る男を直視している。 「……なんだよ。」 同じく一番手前右側の席では【屍の正義】と呼ばれるシークレット八蛇の男。 伊吹直哉が手を伸ばし神田の視界を書類で塞いだ。 「これはお前の不手際でウチの会社が支払った代償をまとめた資料だ。」 神田はそれを受け取ると目もくれずにバッグにしまいこんだ。 「ちっ!偉そうに」
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